events
春セミナー2013†
目的
系間合同勉強会
時期
3/19(火), 3/21(木), 3/26(火)〜3/28(木)の5日間, 全11コマ
場所
理学部6号館302講義室(21日のみ303講義室)
プログラム†
名前をクリックすると, 前提知識とアブストラクトが読めます
3限…13:00〜14:30, 4限…14:45〜16:15, 5限…16:30〜18:00
03/19(火) 03/21(木) 03/26(火) 03/27(水) 03/28(木)
1限
2限
3限 2008年ノーベル物理学賞を振り返る素粒子標準模型 (中川 ) 周期点が作るカオス (森 ) 解析力学(柊 峡 ) 五色定理 (Knights )
4限 遺伝と進化 (吉田 ) 関数と空間の双対性 (まれいん ) モデル理論の代数への応用 (あらたけ ) Scott の逆極限構成 〜計算機科学と圏論〜 (t_uda ) 方程式の可解性 (跡部 )
5限 統計学概論 (kagakuma ) 次元論(高橋 ) 中止になりました
タイトル:遺伝と進化
前提知識:なし
アブストラクト:遺伝学、及び進化論の基本的な概念や仮説について説明する。
タイトル:2008年ノーベル物理学賞を振り返る素粒子標準模型
前提知識:突っ込んだ話をするつもりはないので基本的には要求しない.
アブストラクト:2008年のノーベル物理学賞は南部陽一郎氏(素粒子物理学および原子核物理学における自発的対称性の破れの機構の発見),小林誠氏,益川敏英氏(自然界においてクォークが少なくとも三世代以上存在することを予言する,対称性の破れの起源の発見)である.
この受賞のニュースは当時日本を騒がせたが,内容はあまり一般のニュースでは説明されなかったと思う.
今回は,それを一般のニュースより"少し"突っ込んで説明する.
特に南部陽一郎氏の業績は最近話題のヒッグス粒子の発見にもかかわりがある.
それについても少し説明する予定である.
上にあげた日本人ノーベル賞受賞者の業績,最近話題のヒッグス粒子,この二つについて少しでも知ってもらえれば幸いである.
タイトル:関数と空間の双対性
前提知識:多様体(微分形式,外微分まで)
一般のEuclid空間での例も出そうと思うので,Euclid空間の微分形式だけでも知っていると分かりやすいと思います.
アブストラクト: 多様体について関数からはde Rhamコホモロジー,位相構造からはCechコホモロジーや多面体のホモロジーという形で多様体の情報を引き出すことが出来ます.今回はそれらが表すものについての重要な定理である「de Rhamの定理」を紹介します.
タイトル:周期点が作るカオス
前提知識:中間値の定理
アブストラクト:力学系において興味深い定理であるSharkovskiiの定理の特殊形「実数から実数への連続函数が3周期点を持てば,その函数は任意回数の周期点を持つ」を中間値の定理を使って初等的に証明する.
タイトル:モデル理論の代数への応用
前提知識:代数学・数理論理学の基本
ロジックに関する知識が無くてもモデル理論的な考え方は伝わるように頑張ります。
証明に関してはロジックの知識が必要になると思います。
アブストラクト:数理論理学(数学基礎論)の一分野であるモデル理論は、
抽象代数の一般論としての側面が大きく、
したがって、モデル理論は代数学へ幅広く応用されます。
前半はモデル理論の一般論を展開し、基本的な定理であるコンパクト性定理を証明します。
後半は、コンパクト性定理を軸にしてモデル理論の体論への応用を紹介することにします。
タイトル:解析力学
前提知識:微積とかの軽い知識,ニュートン力学の軽い知識
アブストラクト:ラグランジュ形式の力学を最小作用の原理から導きます。最小作用の原理からラグランジュ方程式を導いて、そこから慣性の法則とか保存量とかの話をします。中心力の場についての話も軽くします。(→中心力の場出来ませんでした…すみません)ハミルトニアン辺りの話は時間がないので出来ません。
タイトル: Scott の逆極限構成 〜計算機科学と圏論〜
前提知識: 圏論もしくは関数型プログラミングの経験
アブストラクト: In this lecture, we consider fixpoint equations &mimetex(X = F(X)); for a set function F. For example, the set of natural numbers satisfies the recursive equation &mimetex(\mathbb{N} = \{0\} \cup \{n+1|n \in \mathbb{N}\});. On the other hand, λ-terms have the recursive structure which looks like &mimetex(\Lambda = V + [\Lambda \to \Lambda]);. In fact, however, any set X does not satisfies &mimetex(X = A \cup (X \to X));. Thus, set-theoretically, we cannot easily find a mathematical object which represents λ-terms. Our goal is to construct the solution to this equation in categorical settings.
レジュメ(配布資料): t_uda/tex/2013/春セミナー「Scottの逆極限構成」
タイトル:統計学概論
前提知識:高卒程度の確率論
アブストラクト:平均や標準偏差といった基本的な概念の説明から入って,
チェビシェフの不等式,大数の法則や,最終的にはカイ二乗適合度検定の説明まで行い,
これ以降統計学の講義が聴きやすくなるようにしたい.
なお,多次元の統計学および回帰分析については触れない.また,証明も一切行わない.
タイトル:五色定理
前提知識:とくになし
アブストラクト:グラフ理論における用語を定義し、五色定理を証明します。
タイトル:方程式の可解性
前提知識:線形代数、群の定義
アブストラクト: 一般に5次以上の方程式には解の公式がない.Galois理論を用いて,どのような方程式に解の公式があるかを紹介するつもりである.Galois理論を用いた3次方程式の解の公式の作り方を話すかもしれない.また,作図可能性についての応用や,より進んだ専門分野の紹介もしたい.
タイトル:次元論
前提知識:とくになし
アブストラクト:前半は線形代数や位相論の対象に定義される次元の、一般的なおはなしを。後半は方向性を変え、主にアティマク最終章に準拠し、ネーター局所環における次元の扱いを論じたい。
Last-modified: 2015-05-21 (木) 18:31:40