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春セミナー2014†
おしらせ†
金曜日5限の講義プリントをUPしました。印刷して持って来てください。
http://s2s.undefin.net/wiki/?plugin=attach&pcmd=open&file=%E7%B7%8F%E8%A6%B3%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E6%B0%97%E8%B1%A1%E5%AD%A6.pdf&refer=events%2Fsss2014
「複素関数論とCousin I問題」の発表用のノートを公開しました.雑ですが参考になれば幸いです.
https://drive.google.com/file/d/0Bym-aZK9JAFAanFOSlo4S0t2ZEE/edit?usp=sharing
- 目的
- 系間合同勉強会
- 時期
- 3/25(火)〜3/28(金)の4日間, 全10コマ
- 場所
- 理学部6号館201講義室
プログラム†
- 名前をクリックすると, 前提知識とアブストラクトが読めます
- 3限…13:00〜14:30, 4限…14:45〜16:15, 5限…16:30〜18:00
| 03/25(火) | 03/26(水) | 03/27(木) | 03/28(金) |
3限 | フーリエ級数 (別所) | 公理的集合論への誘い (あらたけ) | 対称性を利用した量子化学計算 (藤巻) | 正投象超入門 (しばはら) |
4限 | \LaTeX 中級魔術師になるための$N$個の呪文 (t-uda) | 一般相対論入門 (柊 峡) | 複素関数論とCousin I問題 (まれいん) | |
5限 | | 原子軌道の話 (石田) | | 気象学の基礎(低気圧のしくみ) (kagakuma) |
おしらせ
おしらせ†
金曜日5限の講義プリントをUPしました。印刷して持って来てください。
- タイトル:フーリエ級数
- 前提知識:特になし
- アブストラクト: 一番単純なフーリエ級数から拡張して、フーリエ積分まで話します。区分的に滑らかな任意の周期関数がフーリエ級数で表せることの証明はしません(というか証明を知りません)。せいぜい1つか2つ簡単な例を挙げてフーリエ級数で表してみるくらいのつもりです。 春セミナーが新歓講義の練習にもなるという話を思い出したので、量子力学の話も多少かませるかもしれません。
- タイトル:「\LaTeX 中級魔術師になるための$N$個の呪文」
- 前提知識:LaTeX 経験があると良し,texlive 2013 環境のインストールされた PC があるとなお良し
- アブストラクト:数式を多用する文書やスライドの作成には,LaTeXを用いるのがもはや常識と言って過言ではありません.しかし,LaTeXを書くのに慣れていないと,「これをするにはどうしたらいいんだろう?」「エラーが出て治せない…」といった些事にばかりつまずいてなかなか思うように進みません.そこで本発表では,LaTeX文書執筆作業の効率化のためのいくつかの豆知識を紹介します.(時間が余ると思うので,後半は私の修論のソースコードを読みながら質疑応答でもしようと思います.)
- タイトル:「公理的集合論への誘い」
- 前提知識:公理的集合論の知識はたぶん必要ないです。一階述語論理のシンタックスを知っているとよいでしょう。
- アブストラクト(仮):1960年代までの公理的集合論の発展を歴史的な話を交えながら講義します。主な内容は以下のとおり:公理的集合論の誕生・選択公理と連続体仮説・相対的無矛盾性証明(内部モデル・強制法)。厳密な話をすると時間が足りなくなるので、証明の細部を省略してアウトラインだけを説明するような講義にしようと思います。
- タイトル:一般相対論入門
- 前提知識:ある程度の物理とか数学
- アブストラクト:最近勉強してる相対論をします。勉強中なのであまり大したことは話せないかもですが、予定としては共変微分とか計量とかやって、アインシュタイン方程式みたいなものを作用の変分から導いたりする予定です。あと、なんというか、共変微分を定義するのにベクトルとかテンソルとかの平行移動というものが必要なんですが、それを話すとそれだけで終わってしまうというか、僕もまだちゃんと説明する能力がないので誤魔化します。それ以外にも、証明抜きで定理を導入するところがあります。あと、ガチ計算の所を計算の詳細を飛ばす所あります。
作用の変分の所が、準備中によくわからなくなったところが出てきたので、ちゃんと話せないかもしれません。
- タイトル:原子軌道の話
- 前提知識:一回生レベルの物理化学
- アブストラクト:講義では水素類似原子を考えることで各軌道を表現し、その角度部分の概形をつかむことを目標とします。時間が許せばsp^3混成軌道の組み立てを扱います。
- タイトル:対称性を利用した量子化学計算
- 前提知識:線形代数、量子化学、群についてのごく初歩的な知識
- アブストラクト:量子化学計算では膨大な計算を必要としますが対称性を持つ分子についてはその対称性を使うことによって計算を大幅に省くことができます。本講義ではどのようにして対称性を量子化学の計算に適用するかを解説します。時間が許せば具体的な分子を用いて計算することでその威力を実感してもらいます。
- タイトル:複素関数論とCousin I問題
- 前提知識:簡単な位相の知識.
- アブストラクト:実関数と同じように複素関数にも微分を定義してやると,複素の意味で微分可能な関数は非常に性質の良い関数であることが分かります.本発表では,このCauchy, Weierstrass, Riemannらによって確立された1変数複素函数論の紹介をします.残った時間で岡潔が解決した(正則凸領域上の)Cousin I問題について,1変数の場合(Mittag-Lefflerの定理)を交えながら多変数の話を少しだけしたいと思います.
- タイトル:正投象超入門
- 前提知識:特になし(強いて言えば、中学高校レベルの初等幾何と、両目がきちんと見れて空間把握ができること。)
- 持ち物
三角定規とコンパス(雲形定規は要りません、というかそこまで一日ではいけません。)
実物が難しいという方は、jw_cadとか、これ使ったら反則ですが、最初から3Dでノートを取るとかいう手もあります。SketchUpでも、演習問題を解きながら進みたいので、実物がないとちとキツイかもしれません。自宅からありったけの三角定規を持ってきますが。(とりあえず2組は確保できそうです。)
- アブストラクト:(思いつきで書いてます、演習問題の番号は、授業で使った図学上の演習問題番号です)
- 図学ってなんなのさ
- 正投象って何?
- 正投象をやってみる(図2-7)
- 正投象での直線の取り扱い
- 正投象での平面の取り扱い
- 正投象演習
- 跡点を求める(図2-8)
- 平面→点(図2-11)
- 点→平面(図2-13)
- 図学の展開(シラバス紹介と、実際にどんなとこで使われてるかの紹介)
- ※ここから下は進捗次第です。
- 副投象
- 副投象をやってみる(図3-26,3-27)
- もんじゅの回転法
- ラパットメント
- タイトル:気象学の基礎(低気圧のしくみ)
- 前提知識:高校物理および多少のベクトル解析を前提としてしまうかと思います。ある程度認めてください。
- アブストラクト:最初に気象学で用いられる基本的な変数(温位θや渦度ωなど)について導入し、総観規模気象学で広く使われているプリミティブ方程式を提示します(意味だけ解説しますが導出や深い考察は補助プリントを配布するにとどめる予定です)。この方程式から気象現象を抽出すべく、近似を施していくつかの重要な方程式(地衡風関係や温度風関係)を導きます。そのあとやっと本題に入り、低気圧の構造と維持機構について解説します。途中部分をプリント類と質疑応答で補う予定です。