2010年08月25日(水)から27日(金)にかけて、1〜2回生向けにプログラミングの実習をすることにしました。このページでは、「プログラミング実習2010夏」について説明します。

以下、プログラミング実習2010夏実習と略記します。

実習の概要を以下に示します。

名称
プログラミング実習2010夏
内容
前提知識は必要なし。ゼロから教えます。詳細は後述。
講義:実習 = 2:8 くらい?
日時・場所
2010/08/25 10:30-17:30 @理2-第2講義室
2010/08/26 午後 (予備日) @理6-202
2010/08/27 10:30-17:30 @理6-202
参加条件
特になし(できれば事前に連絡)。S2S 団員に限らない。
プログラミングが勉強したい人、一人ではプログラミングが分からない、不安だという人は来るべし。
持ち物
できればノートパソコン
費用
なし。飯代くらい。
単位
S2S 群の単位(笑)が与えられる。

趣旨については、前回の「プログラミング合宿2009春 - 趣旨」を参照してください。

各日の実習の内容について説明します。

1 日目: 基礎編〜環境導入と C 言語文法基礎

環境導入から入り、プログラミングの最も基本的な考え方と最低限必要な C 言語の文法を一通り学習します。

  • 2限: 環境導入 (C言語; gcc)
  • 3限: 講義 (プログラミング基礎)
  • 4-5限: 実習

導入する環境としては、GCCGNU Compiler Collectionを選びます。インストーラは、Fortran, C and C++ for Windows に置いてある gcc-4.5.0-32.exe を用います。

講義では、手続型プログラミングの最も基本的な考え方である以下の概念を教えます。C 言語での文法も平行して扱います。

  • 変数 (int 型)
  • 条件分岐 (if 文)
  • 繰り返し (while 文)
  • 関数
  • 配列 (int[] 型)

実習では、これらの概念を定着させるためにいくつかの練習問題をその場で出していきます。コンパイルや実行ファイルの実行などの実際のプログラミングの方法もここで教えます。

2 日目: 予備日

2 日目も教室は使えますが、この日は講義はせずに予備日・自由演習・質問時間として取っておきます。1日目・3日目に来れない人や、プログラミング・計算機科学・数値計算の質問がある人は是非 2 日目も来てください。実習に直接関係ない質問(例:ゲームを作りたい)も気軽にしてください!

3 日目: 応用編〜数値計算理論

数値計算の基本的な考え方を、実際にプログラミングを通して学習します。

  • 2限: 講義 (数値計算理論)
  • 3-5限: 実習

講義では、数学としての数値計算の理論を教えます。アルゴリズムという考え方や、誤差という量について扱います。

  • アルゴリズム
  • n 進展開
  • 数値計算
  • 浮動小数点
  • 誤差
  • オイラー法

実習では、講義で扱ったアルゴリズムを実際に実装してもらいます。また余力があれば、計算結果を Excel でグラフにするなど、シミュレーション結果を「可視化」することも学んでもらいます。